曙に咲く

北海道の畜産発展に貢献したエドウィン・ダンと妻鶴の愛の物語。

北海道命名150年!
振り向いてはいけません。前だけ向いて生きなさい。


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津軽の商家に生まれた鶴は、教育熱心な両親と双子の兄とともに何不自由なく暮らしていた。やがて戊辰の役が終わり、母を病で失った鶴は北海道に渡る決心をする。外国人技術者や政府の要人向けの、七重村郊外の峠下ホテルで働きはじめた鶴は、そこで開拓使御雇農業方のアメリカ人エドウィン・ダンと知り合う。互いに惹かれ合い結婚し一児をもうけるも、そんな二人に向けられる世間の目は冷たかった。時代の荒波に翻弄されながらも一途な思いを貫いた一人の女性の物語。



〈2019年1月30日 小説宝石2月号〉



〈2019年1月20日 北海道新聞朝刊〉



〈2019年1月7日 公明新聞掲載〉


【著者紹介】
蜂谷 涼(はちや りょう)
1961年小樽市生まれ。北海道を拠点に執筆活動を行なう。2008年『てけれっつのぱ』(柏艪舎刊)が劇団文化座により舞台化され、同舞台は2008年文化庁芸術祭大賞受賞。主な著書に『落ちてぞ滾つ』、『いとど遙けし』、『雁にあらねど』(各 柏艪舎)、『雪えくぼ』、『舞灯籠』(各 新潮社)、『夢の浮橋』(文藝春秋)、『蛍火』(講談社)などがある。


蜂谷 涼:著

発売月:2018年11月

定価:1980円(税込み)
46判 ソフトカバー
頁数:400ページ
ISBN:978-4-434-25316-4 C0093