エルクシリーズ
報国のとき   large product photo

太平洋戦争中、軍国主義下での少年たちへの身辺には、差別を是認するものがあった。とくに炭鉱地帯では朝鮮人への偏見、差別が横行していた。さらに天皇という絶対的な権威のもとで、正邪をはかるということもまかり通っていた。
  こうした状況下では、このことが少年たちの人格形成に、少なからぬ影響を及ぼした。そんな人々が成人し子育てをし、その子に悪しき影響を与えただろうことも当然だった。
  このような軍国主義下での歪曲された体験は、その期間だけの歪曲にとどまらず、親から子、子から孫の代までも内的外的に引きずられていくものであろう。

著者:酒井明
定価(税込):1575円
発売日:2007年9月
46判 ハードカバー 260頁
ISBN978-4-434-10999-7

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