太宰治選集 太宰治生誕百年記念出版―全三巻2009年5月上旬 全巻同時発売予定 |
トランプの遊びのように、マイナスを全部集めると、
プラスに変わるという事は、この世の道徳には起こり得ない事でしょうか。―ヴィヨンの妻 より
太宰治選集の3特色
@ 小説全154編のうち、選りすぐりの101編を収録(重複作品は除く)。
A 本邦初。各巻読者の年代層に合わせて作品を選別
(第1巻は10代〜30代、第2巻は30代〜50代、第3巻は50代以上)。
B 本邦初。各巻から太宰治の代表的短編3作品を他の巻にも収録。
【選集の詳細】
タイトル 『太宰治選集』
著者 太宰治
巻数 全3巻
体裁 上製本・箱入
版型 A5版(148mm×210mm)
頁数 704頁〜736頁
セット価格 14,286円(本体価格)
第1巻
33編(青春の恍惚と不安を覚えている君へ) ISBN 978-4-434-12530-0 4,571円(本体価格)
葉、魚服記、女生徒、正義と微笑、新ハムレット、雪の夜の話、浦島さん(新釈諸国噺)、斜陽 他。
第2巻
38編(人生の充実と喪失を味わっている友へ)ISBN 978-4-434-12531-7 4,952円(本体価格)
富嶽百景、満願、駆込み訴え、千代女、女の決闘、トカトントン、桜桃、ヴィヨンの妻 他。
第3巻
39編(来し方の栄光と悔恨をかみしめている貴方へ)ISBN 978-4-434-12532-4 4,762円(本体価格)
道化の華、姥捨、走れメロス、きりぎりす、右大臣実朝、眉山、帰去来、人間失格 他。
※各巻ごとの作品数、及び収録作品は若干変更される場合があります。
【各巻解説者】(敬称略)
○第1巻 角田 光代(作家)
○第2巻 安藤 宏(東京大学准教授)
○第3巻 石坂 浩二(俳優)
○総解説 黒古 一夫(筑波大学大学院教授)
【太宰治 略歴】
1909(明治42)年6月19日、青森県北津軽郡金木村に生まれる。本名、津島修治。「晩年」で文壇に登場し、戦中は日本浪漫派に属して数多くの作品を発表。
戦中から戦後にかけて「富嶽百景」「お伽草紙」「ヴィヨンの妻」など次々と秀作を発表。
1948(昭和23)年6月13日深更、玉川上水に入水自殺した。
週刊読書人で記事に取り上げられました。
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〈2009年2月6日掲載〉