船乗りと食人族タイピーの出会いを描いたメルヴィルの処女作
マルケサス諸島で捕鯨船から脱出した船乗り二人は
食人族「タイピー」の村にたどりついた。そして――。
海と冒険とロマンを求めるあなたへ
待望の復刊!
「処女作には、その作家の総てが宿っている」とか言われているが、
まさしく「タイピー」には青春の純真無垢な、
因習に囚われない眼差しを備えたハーマン・メルヴィルが
活き活きと息づいていて、巧まずして現代文明の
見事な批評になっている。
彼の原点がここに画然と記されている。
「訳者あとがき」より